NASA、Ares 1振動対策として1/2段の間にダンパーを入れることを提案予定

Spaceflightnow(8/19)
パッシブダンパのみで振動レベルは1G程度に低減できる見通しだが、宇宙飛行士の能力への影響を避けるため0.25G以下とすることを目標とし、アクティブダンパも装着する計画。
パッシブダンパは1/2段の間に挟み、機体の剛性を低下させることで燃焼振動の周波数(燃焼後半のモーターケース内の音響振動)との共振を避けるもので、スプリングとダンパーで構成される。
アクティブダンパは段間部内の1段側に16箇所装着されるスプリングで支持されたマスダンパで、機体の振動状況に応じたコンピュータ制御でマスを移動させる。系統は冗長構成となり、仮にアクティブダンパシステムが停止しても、上述のパッシブダンパによって乗員への健康被害は避けられる。
本システムによる打上能力低下は1200〜1400ポンド(約540〜630kg)であるが、システムマージンとして確保している8000ポンド(約3.6ton)の能力余裕の範囲内。なお、1段構造の打上能力への効きは1/10。