長征5Bロケットのコアステージ,今月前半に地上に落下予定

Spaceflightnow(5/9)

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最近の西側諸国の低軌道打上げでは衛星分離後に上段ステージを制御再突入させるのが標準となっているが、長征5Bは上段ステージを搭載しない形態のため低軌道にコアステージが残っている。

Aerojet Rocketdyne社,SLS用RS-25エンジンを年間4基製造できる体制を構築中

NASA Spaceflight(5/7)
2029年末までに24基のエンジンを納める契約をNASAと締結。2015年に契約した6基分のエンジン製造再開契約とあわせて$3.5B以上。年間4基製造できるようにCanoga Parkの工場も拡張する。

Amergint Technology社, Tethers Unlimited社を買収

SpaceNews(5/6)
Amergint Technology社は衛星関連地上システムの会社。Tethers Unlimited社はこれまで水推進システム、小型衛星用の再プログラム可能な通信機器、ロボティックアームなどを開発してきた。AT社は今後宇宙から地上までのEnd-to-endソリューションを提供する計画で、特に、米政府顧客を重視する姿勢を強調。

Intelsat社,借入金の利息支払いを実施せず。経営破綻申請の可能性

SpaceNews(5/5)
同社は4/15期限の$125Mの利息支払いを行わなかった。30日以内に支払わないと経営破綻となる。同社株主のCyrus CapitalはCバンドを明け渡すことでFCCからもらえる予定の$4.86Bへの影響があるとして、支払い能力はあるのだから迅速に返済するように要求。

日本のInfostellar社,$3.5Mの資金調達を完了するもコロナウィルス対応として追加$1.2Mを募集中

SpaceNews(5/4)
Infostellar社は世界の地上局の空き時間をコーディネートして小型衛星用に提供するサービス会社。2018年からサービスを開始しており、13局とパートナーを結んでいる。応募したのは既存株主のAirbus VentuersとSony Innovation Fundに加え、新規に、三菱UFJキャピタル、三菱UFJリースファイナンス、Daiwa Energy Infrastructureの日系企業も参加。

NASA,有人月面着陸機担当3社を選定

SpaceNews(4/30) Spaceflightnow(5/1)
選定されたのは以下3社(グループ)で契約はPDRまでをカバーする。

  • Blue Origin($579M)(Prime & Descent stage) aka "National team" with Draper (Avio/GNC), Lockheed Martin (Ascent stage based on Orion Crew capsule), Northrop Grumman (Transfer vehicle based on Cygnus)
  • Dynetics($253M) with SNC, etc
  • SpaceX($135M) using Starship/Super Heavy

PDR時点で各社を継続するかどうかの判断を行い、最も2024年の月面着陸に近い会社が継続することになるが、その他の2社の開発も後続ミッション用に継続する可能性がある。また、2024年のミッションではGatewayは使用しない予定。選定された会社はいずれもロケットとしてSLSは使わない計画l。SLSを利用して提案したBoeing社は選定されなかった。

ただし、NASASpaceX社の提案を"game-changing"であるものの複雑でリスクも大きくスケジュールの実現性に課題ありと見ている。

各社の特徴はSpaceflightnowの記事(4/30)NASA Spaceflightの記事(4/30)に詳しい。