欧州とロシア、共同で将来有人輸送機を開発する計画を中止し、独自路線を選択

Russian Space Web(11/16)
ACTS構想として知られていた欧州とロシアが共同で有人宇宙船を開発する計画は、技術情報のやり取りの規制や、Ariane 5とAngaraの両方で打上げられるようにするための技術的な困難さ、ロシアがACTSの推進系にATVの推進モジュールを採用することを拒否したこと、欧州側が回収技術を分担できない計画になっていること、等、技術的な点で合意に到っていない点が数多くあること、及び、製造や費用負担についても合意に至っていない(ISSでは合意に到っているので、むしろ、合意する気がない)ことにより、中止して、それぞれが独自に将来構想を立てることとなった。ただし、欧州とロシアの有人技術での協力は継続するとしていている。
これにより、欧州はロシアとの共通化の必要がなくなったので、今後の検討はATVをベースとすることができるようになった。